地域を支える生産者

2025年2月 ブロッコリー生産者

地域の結びつきをこれからも

ブロッコリー生産者 

(上左から)中西透さん(58)、佐藤彰洋さん(68)、野田久義さん(67)、森久男さん(85)、野田正晴さん(77)
(下左から)高山明さん(71)、代表理事河村公秀さん(69)、八谷昭彦さん(65)、沼田信行さん(77)、野田一也さん(66)

プロフィール

約50aで「おはよう」「ベルネ」などを栽培。11月から2月にかけて年間約3.5トンをJAに出荷。他にも地域の方からの委託された農地でカリフラワーや嬉野大根などを栽培している。

農地(畑)の活用のために

 15年前からブロッコリー栽培に取り組んでいます。それまでは、きぬさや、カボチャ、ジャンボニンニクなどを栽培していました。地域の方から委託された農地が増え新しい品目ができないかと考えた時に、軽量で作業負担が少ないことや、収穫期間が長いこと、消費者からのニーズも高く価格も比較的安定しているブロッコリーを選びました。

基本をしっかりと

 苗作りや栽培方法はJAが行っている栽培講習会や圃場巡回などで教わる栽培指針に基づいています。育苗時の水管理や、連作障害を起こさないように十分注意しています。また、定植後は追肥の時期、病害虫の防除など、JAと普及センターによる巡回のアドバイスに従い、適期の対応を心掛けています。今年度は雨の多さや暖かすぎる気候があったことで、早生品種に収量に影響するほどの病気が発生しました。その後も中生品種に一部影響がでたものの、対策指導のおかげで大事に至らず、収量確保ができました。

農業はこれからの時代に必要な産業

 当組合は法人化した時から、農家のための組織だけでなく、星合地区にとってなくてはならない組織となるよう、ブロッコリーなどの収穫作業については女性の方にも手伝っていただいています。また年に1回ですが感謝祭を開催し、飲食物の提供、抽選会などを実施しています。同祭は、事前準備から飲食物の準備まで、非農家を含めた女性の皆さんに協力してもらっています。この祭りは地区内における大きなイベントとして、同地区の活性化に貢献できていると感じています。

 今後はさらに他の作物の栽培を検討し面積拡大や、産直コーナーへの進出も考えています。農業は高齢化や後継者不足など課題をかかえていますが、今後の食糧事情を考えると食糧自給率をもっと高めるために無くてはならない産業です。

 星の郷の規模は日本全体からすれば微々たるものですが、自分たちの取り組みが地域にとって、日本にとってほんの少しでも役立てればと思っています。今後も星合地区の農地を守るために健全経営を維持し、地域への還元を通じて活性化の中心となっていきたいと考えています。

※ お話は代表理事の河村さんにお聞きしました。

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