地域を支える生産者

2024年8月 梨生産者

次代へつながる栽培を

梨生産者
工藤 正明さん(40歳)

プロフィール

約1.5haの面積で7月下旬から長期的な出荷ができるよう「幸水」「豊水」をはじめとする様々な梨を栽培。JAみえなかの直売所あぐりネット三重中央・JA産直ひろばでも販売している。趣味は県内外にサイクリングに出かけること。

自然と継いだ梨農家

21歳の時から梨農家を始めて19年目になります。両親が梨農家であったということもあり、学生の頃から夏休みの時期になると収穫の手伝いをしており自然の流れで梨農家を継ぎました。

こだわりの栽培

土づくりでは、堆肥や粉砕した梨を混ぜ込んだもの等を使用しています。また、6月頃になると一般的に病気や害虫による被害を防ぐための袋かけの作業が行われますが、私は糖度を高くするためにあえて袋かけをしません。そのかわり防除が行き届きやすくするため梨の葉が重ならないように剪定しています。今年度は少雨の影響で果実が小さめではあるものの、生育は順調です。ただ、近年の異常気象で今後が心配ではあります。

後継者の育成のために

梨の栽培を始めてから人の輪が広がりました。梨農家の間でお互い相談し合いながら栽培できますし、販売時期になると毎年来てくださるお客さんに「おいしい」や「毎年楽しみにしているよ」と言っていただけるのが嬉しいです。  地域の農業が継続していくためには、後継者の育成が必要ですし、作業しやすい環境を整えることが大事だと思います。例えば、梨の収穫は常に見上げる体勢で首に負担がかかります。それを改善するために、県外の試験場で行われていた方法で、枝を低い位置で横方向に生長させ、見上げなくても収穫できる栽培も行っています。梨農家が少なくなっていく中、こういった取り組みが実を結んで新規就農者を獲得していくことで、ひさい梨のブランドを継続して行けたらと考えています。

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