2022年6月　トウモロコシ生産者

見よう見まねで始めた農業

　お嫁さんのお父さんが元々農業をしていて、トウモロコシをもらって食べたらとても美味しかったので自分も一緒にやってみようと、11年前に手伝いから見よう見まねで始めました。その1年後にはあとを継いで農業をしています。ＪＡに出荷している品種は甘みが強く、初めに食べたときの美味しさは今でも忘れられません。栽培に慣れてきた頃に少し手を抜いてみたらその分しっかりとトウモロコシに反映されてしまいました。自分のやりやすい方法を模索しつつ、要所要所はちゃんとするようにしています。

基本を守って栽培

　栽培についてはわからないところがあればＪＡに聞いて指導してもらっています。元肥をしっかりやることや、実が大きくなる頃にはしっかり水をあげるなど基本の作業を忠実に行っています。それでもその年の気候などで害虫が発生することもあり、思うようにならないところが自然を相手に農業ならではですね。昨年は出荷後半にダニの被害が発生してしまったので、今年は気を付けたいです。授粉作業をしていて甘い香りがしてくると「これは美味しいだろう」と思いますし、収穫作業をしながら、立派なトウモロコシができているのがわかると思わず笑顔になってしまいます。

喜ばれるトウモロコシを

　朝採りトウモロコシは早朝に収穫してそのままスーパーなどに並べられます。葉などを付けたまま販売するのも新鮮さの証拠です。毎年きっする黒部で行われる「トウモロコシ祭り」でも私たちが作るトウモロコシが販売されていますが、毎年すごい人気だと聞いています。周りの人や孫などにも食べてもらって、「甘くて美味しい」と喜んでくれるのが何よりも嬉しいです。これからも喜んでもらえるものを作っていきたいです。