地域を支える生産者

2022年1月 いちご生産者

祖父母の作るいちごに憧れて

いちご生産者
佐藤 蔵さん(43歳)

プロフィール

苺部会一志東部支部に所属。現在は、妻と義父と共に12.5aの面積で品種「章姫」を栽培。スポーツが好きで、休日はインディアカなどを楽しんでいる。

いちご農家になることを決意

 妻と大阪で出会い、結婚をきっかけに妻の実家でいちご栽培を始めて7年目。大阪で生まれ、農業とは無縁の環境で育ちました。結婚前の正月に妻の実家で祖父母の育てるいちごを食べて衝撃を受け、いちご栽培に興味を抱くようになりました。もともといちごが大好きだったことや祖父母が農業に取り組む熱意に魅力を感じ就農を決意。「いちご農家になろう」と妻にプロポーズしました。

家族で作業分担

 農業の知識や技術がまったくなく、祖父母のいちご栽培を引き継いで就農したので、農業の基礎は祖父母から指導を受けました。また、苺部会主催の新規就農交流会や栽培研修会、部会の先輩、普及センター職員からもサポートやアドバイスをいただきました。なかでも、同世代の会員と交流を深めることで、自分にはない価値観や視野の広さに新しい発見や刺激を受けました。
 また、子どもが誕生してからは、栽培管理や収穫作業、出荷作業などを家族で作業分担を決め、少しでも作業時間の効率化を図るなど、家族の時間を大切にしようと心掛けています。

祖父母の味を超えたい

 いちごは「ハウスが暑い」「水が欲しい」などとは話しかけてくれません。温度や湿度管理、定植、摘果のタイミング、病害虫防除などの栽培管理を作物から、イチゴの変化などを見逃さないように観察しながら、イチゴの好む環境を作れるよう管理に努めています。また、2年前には台風でハウスが破損したこともあり、思いどおりにならないこともたくさんありますが、ストレスではなく常にチャレンジ精神を忘れず頑張っています。
 農業は大変ですが、自由でやりがいは十分。毎年、同じ作業の繰り返しですが、学ぶことが多く、試行錯誤しながら日々勉強しています。今後は品質維持を第一に考え、現状は面積拡大より品質向上に務めていきます。お客さまから信頼されるイチゴ出荷を徹底し、祖父母を超えるようないちご農家になるのが夢です。

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