地域を支える生産者

2021年12月 キャベツ生産者

次世代へ繋がる農業を目指す

キャベツ生産者
福井 政徳 さん(66歳)

プロフィール

キャベツ・はくさい部会と加工野菜生産部会の部会長を務める。現在、3haの面積で「夢いぶき」「冬藍」「彩音」「夢ごろも」を栽培。休養時は演歌などの音楽を聴いてリラックスしている。

家族で農業をする喜び

 私が就農したのは今から約20年前のことで、それまではサラリーマンとして働いていました。もともと家が農家なので父の姿を見よう見まねで始めた農業でしたが、今ではメインの米を中心にキャベツや大豆などたくさんの作物を手掛けています。またここまで続けることができたことも地元農家とのつき合いがあってこそだと思い感謝しています。
 現在は、息子や娘たちとともに農作業をしており、農機具を操縦するのは子どもたちがメインとなっています。若い世代で農業の担い手がいることは、とても心強いし勇気づけられます。

カット用キャベツ栽培で省力化へ

 私が栽培したキャベツはすべてカット野菜工場「JAベジマルファクトリー株式会社」へ出荷しています。同工場が創設した時から出荷をしていますが、当時はどの品種がカット用に向いているのか、試行錯誤したのもひとつの思い出ですね。
 カット用は一定の重量以上あればまとめて収穫し、大型の鉄製コンテナに詰めて出荷できるので省力化に繋がっています。同社に出荷するようになってから手間が格段に減ったこともあり、作付面積を徐々に広げていき、当初の3倍拡大することができました。

失敗は成功のもと

 農業の魅力は自分の好きなように、やりたいことが自由にできることです。もちろん天候や気温などは毎年同じになるようなものではないので、計画していたとおりに栽培できる保障はありません。しかし、私は「失敗は成功のもと」をモットーに、失敗はまた一歩前に進むための材料と考え、反省点をしっかりと確認し、次回の栽培に活かしています。
 今後は農業用ドローンなどを用いて、さらなる省力化を目指すとともに収穫量を増やせられるように頑張りたいと思います。

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