地域を支える生産者

2021年10月 柿生産者

柿生産者

地域の自慢の柿をぜひ食べてほしい

柿生産者
中川 清 さん(69歳)

プロフィール

次郎柿をメインに50aの面積で柿を栽培。他にも「富有」や「太秋」、「早秋」など、趣味も兼ねて様々な品種を栽培している。また現在は柿生産部会の部会長を務める。
月3回ほど友人と海に釣りへ行くのが楽しみ。

当たり前のように兼業農家に

 柿の栽培に携わるようになって約20年。もともと柿農家だったため、当たり前のように自分も就農しました。始めの頃は会社に勤めながら兼業で柿や田んぼの管理をしていました。忙しくはありましたが、この辺りは柿農家の多い集落で、みんな同じように兼業農家だったので、私も定年まで勤めあげました。

こまめな手入れで良い柿を

 柿は永年作物なので、1シーズンの手入れは12月の剪定から始まります。それから施肥をし、草刈りや摘蕾(てきらい)、病虫害の防除、摘果と作業が続いていきます。園地が分散しているので作業の効率が落ちるのは大変ですが、別の作業をしながら、樹の様子も見ることができます。少し大きくなってきた頃に実が多くついているなと思ったら再度摘果するなど、こまめに手入れしています。また、肥料は有機肥料を与えるようにしており、そのためか、買ってくれる消費者からは「美味しい」と好評いただいています。 今年は雨が多かったことから水分が行き届き、実が少し大きめです。これから味がのってくるので、9月から収穫までの間に好天に恵まれることを祈るばかりです。

部会員が作る柿をぜひ食べてほしい

 柿を生産していて良かったと思う時はやはり消費者からの「美味しい」の声ですね。夏の暑い時期に行う防除や、収穫作業は大変ですが、作業が終わったときの達成感は嬉しいものがあります。また、自分のペースで作業ができるところも農業のいい所ですね。
 自分たちの世代が生産を辞めてしまったら柿の生産が止まってしまうので、一年でも長く栽培を続けていきたいです。また、少しでも良いものを作り続けられるようにも努力しています。
 この地区の柿は他産地に比べると少し色が薄めですが、味はしっかりしており、甘い柿に仕上がっています。自分はもちろん、柿生産部会の柿をぜひ皆さんに食べてほしいです。

※この記事は9月上旬に取材を行っています。

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