地域を支える生産者

2021年9月 イチジク生産者

実家の農業と農地を守りたい

イチジク生産者
佐藤 和利さん(63歳)

プロフィール

令和2年度から、いちじく部会の部会長を務める。現在は、14aの面積で品種「桝井ドーフィン」を栽培。休養時は、孫と一緒に遊ぶことと、釣りに出掛けるのが楽しみ。

定年退職前に就農を決意

 高齢になってもイチジク栽培に取り組む両親の体調を気遣い、定年を間近に退職。これまで両親が守ってきた圃場を引き継ぐかたちで就農しました。公務員として勤めながらも頭の片隅に実家の農業と農地をどう守っていくべきかという思いを持っていたので、退職に迷いはなく専業農家の道を決めました。

周囲の仲間に感謝

 就農当時は、これまでのデスクワークから一転、夏の暑さや自然を相手にする農業の厳しさを実感。そこで一番の支えになったのが、いちじく部会員の存在でした。部会員の大半が同じ集落で年齢も近く、普段から交流があったので、困ったことや分からないことなど気軽に相談できたので助けてもらいました。また、JAの営農指導員や普及センターの職員にも農作業について指導してもらっています。

安全・安心、高品質にこだわる

 消費者の信頼と満足を得ることを第一に取り組んでいるので、品質維持のためにも現状は今の面積が限界です。長期的な目標としては、栽培面積を拡大し収量確保を視野に入れています。今後も安全・安心かつ高品質なイチジク作りのため、農薬や肥料の散布回数や施肥量について栽培日誌を活用し、管理を徹底していきます。誘引や摘心、剪定など細かい作業が多く、手間がかかり大変ですが、自分の育てるイチジクの成長を楽しみながら根気よく栽培していきたいです。

イチジクの魅力

 甘くて柔らかい食感の魅力のイチジクですが、食物繊維・鉄分・カリウム・ビタミンなどが豊富で、健康や美容に効果のある栄養が多く含まれています。おすすめの食べ方は、冷蔵庫でキンキンに冷して生で食べるのが一番。夏の疲れた体も元気になるので、たくさんの方に食べてもらいたいです。

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