プロフィール
久居果樹振興協議会の会長を務めている。現在は、1.3haの面積で品種「幸水」と「豊水」を栽培。趣味は読書やドライブ。
梨農家に生まれ、物心がついた時には、梨の木に囲まれて過ごしていました。子どもの頃から見ていて、梨作りの大変さは十分に分かっていましたが、農作業に熱心に打ち込む両親の姿に年々憧れを感じるようになり、13年前に就農を決意しました。
両親と圃場を分けて栽培・販売を行っていましたが、高齢化に伴い昨年で両親は離農。今年からは、両親の圃場も引き継ぎ、梨栽培に取り組んでいます。農業は自然が相手の仕事なので、理屈より経験が必要な時があります。そのため、現在も肥料や農薬の相談、農繁期などは両親のサポートを受けながら、日々勉強し、経験を積んでいます。
剪定、授粉、摘果、ジベレリン処理、袋掛け、収穫作業など、年間を通して、手作業の管理が多い梨栽培。手作業が多い分、時間と労力、神経を使いますが、栽培に手を掛けた分は返ってくるし、足りなかった分もそのまま品質や収穫量に反映されるので、根気よく作業に取り組んでいます。
津市久居地区の梨農家は、高齢化や後継者不足が課題です。少しでも特産品の「ひさい梨」で地域の活性化や農業の魅力を伝えたいと、今年から、久居果樹振興協議会の会長に就任しました。今後は、JAや行政とも協力し、地域住民を巻き込みながら、「ひさい梨」を守っていきたいです。