地域を支える生産者

2021年7月 モロヘイヤ生産者

2021年7月 モロヘイヤ生産者

農業を始めて半世紀以上
楽しんで作業するから続けられる

モロヘイヤ生産者
山際 幸子さん(83歳)

プロフィール

農業に携わって50年以上。息子と共に、モロヘイヤをハウス4.5a、露地2aの面積で栽培している。休憩時には韓国ドラマを見たり、3人のひ孫と遊んだりするのが楽しみ。

冬のイチゴ、夏のモロヘイヤ

 勤めに出たこともありますが、10代の頃から農業に携わっています。初めの頃は柿や桃など果樹栽培をしていましたが、50年以上前に地区を上げてイチゴの栽培が始まることになり、私も一緒に始めました。モロヘイヤを始めたのは27年ほど前。JAに勤めていた息子の勧めで始めましたが、果樹に比べて軽く、地に生えるものなので作業もしやすいのが魅力。モロヘイヤの収入で家族旅行に行ったこともあり、栽培も楽しかったのでこれまで続けてきています。

一株ずつ丁寧に作業する

 同じハウスでイチゴとモロヘイヤを栽培。イチゴの栽培が終わる4月中旬にモロヘイヤの定植をします。モロヘイヤはダニが付きやすいのですが、イチゴを栽培している期間にダニの防除がしっかりできていると、モロヘイヤの栽培が始まってもダニがいない状態を保つことができるので、同じハウスを使っている利点ですね。
 モロヘイヤ栽培は水と肥料のバランスが大切になります。灌水用にホースを這わせてありますが、水を切らさないために手作業でも一株ずつ水やりしています。2棟で3日かかる作業ですが、ちょこちょこした作業は好きで、涼しくなってくる夕方くらいから音楽を流して作業をするので苦になりません。水やりをしながら株をしっかり見れるので、肥培管理もできて良いと感じています。今年は春に気温が低かったので少し生育が遅れているので寂しいですが、持ち直すためにしっかり管理していきたいと思います。

家族のために

 数年前に夫が亡くなってから、息子が退職して一緒に農業をしてくれています。年齢も重ねてきたので大変に思う時もありますが、家のために力になりたいと思っているので、少しでも元気でのんびり頑張り続けていきたいです。

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