肥育農家は、牛一頭一頭に名前を付けて愛情をそそぎ、家族の一員としてわが子のように可愛がっています。
長期肥育の中で厳選された飼料による行き届いた管理があってこそ生まれる芸術品。肥育農家は毎日牛の表情を見るだけで体調がわかるというほど、熱心に牛達と向き合っています。肥育農家の愛情こそが「松阪牛ブランド」をつくる源です。
エサ(稲わら・大豆粕・ふすま・大麦)を、それぞれの牛にあった適量を与えます。子牛にはエサに配合飼料を混ぜて与えます。
また、牛が清潔で快適に休めるように敷きわらをこまめに入れ替えて掃除します。何頭かをまとめて柵の中で肥育するのが一般的ですが、松阪牛は牛がストレスを溜めないように、一頭一頭に部屋を分けて育てる肥育農家も多くいます。
背中などをブラッシングすることで、落ち着かせリラックスさせます。牛の血行を良くし、皮下脂肪をまんべんなく付ける為にも大切な作業です。
牛の気晴らしをさせて、ストレス解消を行います。運動をさせて、肥満を予防し、体の筋力をつけます。
子牛の期間1年間、牛の角に布を巻いて形が整うように管理します。角の形は松阪肉牛共進会においても審査される部位のひとつです。