地域を支える生産者

2023年7月 ズッキーニ生産者

今できることを最大限に発揮して
質の良いものを作りたい

ズッキーニ生産者
橘 美紀さん(59歳)
  伸行さん(61歳)

プロフィール

5年前から約1.5aの面積で品種オーラムとダイナーを栽培し、主にJAや松阪市内に出荷。今年は約200kgの出荷を見込んでいる。休みの日は2人の孫や夫婦でお出かけするのが楽しみ。

失敗から学んだ栽培

 夫の父が亡くなったことをきっかけに、お姑さんから教えてもらいながら手伝いで始め、就農しました。当初はカボチャの栽培をしていましたが、平成29年に当時のJAからズッキーニの栽培をしてみないかと勧められ、ズッキーニの存在を知らなかったのですが苗をいただいて栽培に挑戦してみました。最初は栽培の仕方が分からず、つるの剪定をしていなくて圃場一面がジャングルになってしまったことも。次の年からは水はけ重視で風当たりのいい圃場で栽培していたら軸が折れてしまいました。これらの失敗から学び、風があまり当たらない圃場で栽培し、つるの剪定に力を入れることで改善していきました。最初は30株程度でしたが今では80株にまで増やしました。また昨年からは夫も定年を迎え、2人で栽培しています。

収穫の喜びのために手間を惜しまない

 いいものが収穫できるように毎日欠かさず授粉し、形がいびつなものがあれば栄養が取られないように早く間引きします。また、アブラムシの防除のために最小限の消毒をしたり、ズッキーニの軸が折れないように補強したりするなど大変ですが、手を惜しまず管理しています。収穫時期になると実になってからの生長がとても早く、前日は小さくても次の日に規格外の大きさになってしまうこともあるので、いつ収穫するかの見極めが重要です。これだけ手のかかるズッキーニですが、収穫できた時の喜びのために頑張れます。

いつまでも元気で野菜作りをしたい

 私たちが育てたズッキーニは地元スーパーのインショップ等で販売しています。買っていただいた知り合いの方から「買ったよ!」と声をかけてもらったり、メールで写真を送っていただいた時はとても嬉しく思いました。今後も消費者の方のお声を励みにいつまでも元気で栽培していきたいです。

 

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